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チーズのお取り扱いにつきまして

今後のチーズのお取り扱いに関する大切なご案内

チーズを取り扱って3年になります。
チーズが大好きで、盛岡の地で上質なナチュラルチーズを根付かせたいと思い、頑張ってきました。
ですが、今年に入り、ウクライナ情勢を皮切りにコスト、仕入れ価格の大幅な上昇と、
思いもよらないことが続きました。

チーズは航空便で入荷しますが
一時期は戦争の影響で欠航が相次ぎまして入荷が困難なものが増えたり、
短期間での相次ぐ値上がり、日本へ入荷するチーズの種類の大幅な減少など
見通しが立たず、チーズ自体が非常に希少となり、少ない日本の入荷を取り合うような厳しい状態です。

そんな中、この夏、猛暑の影響もありますが、
かなりの廃棄を出すこととなりました。

多くの人、企業が苦労して手に入れている状況のものを
気候に恵まれなかったとはいえ、大量に廃棄したことに疑問を持ちました。

チーズの産地では
じつは多くの酪農家や生産者が自殺に追い込まれるような状況にあります。
チーズは非常に手間も時間もかかりますが
買い叩かれ、生活が成り立たず、自殺や廃業が相次いでいる
現地の生産力が落ちている、
また、イギリスなどはEUの脱退に伴い、労働者が離れてしまい、
生産が大幅に減少、輸出できる量が極端に減るなど苦境に立たされています。
そんな中製造していただいたものをようやく手に入れて、その結果が廃棄。
現地が流している血を捨てているのではないかと思いました。

自分のしていることに疑問を持ち
冷蔵庫を店舗から撤去しました。

どうすれば、現地の方の苦労や生産努力を踏み躙らない販売ができるだろうか?

ずっとずっと考え続けました。

作り手の技術やかけている手間や時間に対する、リスペクトがない扱い方は
自分が製造業を営むものの端くれとして絶対にしたくないと思いました。

とはいえ、チーズのご要望は冷蔵庫の撤去と販売中止以来、日に日に増えている状況で
チーズの美味しさを知っていただきたい、楽しんでいただきたい気持ちと
生産者にたいするリスペクト、また、大切に扱いたいという気持ちの中で大きく揺れ動きました。

その考え抜いた中で、予約制、会員、紹介制でのお取り扱いという形での販売を考えました。

本当に欲しい方に届くように
美味しくお召し上がりいただけるように
そして、生産者に敬意を持ち、作っていただいたものを捨てずに、すべて欲しい方の口の中に届ける。
これ以外の取り扱い方は、できないと感じています。

当店の扱うチーズは
フェルミエ(農家製)のものも多く、名の知られた生産者のものも多いです。
スーパーで並ぶ工場製の製品のような価格での販売はできませんが
その分、本当に生産者さんの手間暇、愛情が込められた美味しいチーズをお届けできます。

この取り扱い理念をご理解いただける方に、本当に良いものをお届けしたいと思っております。

これまで多くの方にご利用いただいたこと、心から感謝いたします。
これまでのような販売方法ではございませんし、店頭にもチーズは並びませんが
会員様へのご案内をスタートし、少しずつ、ではありますが、チーズをお届けしたいと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。









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